予定通りと云うか想定通りと言いますか、やはり事前報道の通り、短期金利が0.250%上げられ短期政策金利は0.500%となりました。
これを受けてメガバンク各行は、一斉に普通預金金利の引き上げを発表しましたが、事業者にとって「預金金利」より関心の高い「貸出金利」の引き上げも次々発表されています。
主なところでは、三菱UFJ銀行とみずほ銀行の両行が、来月初(3/3)から 短期プライムレート(最優遇金利と言いますが)を現行1.625%→1.875%へ0.250%引き上げると表明しました。
三井住友銀行もおそらく同水準の引き上げに動くと思うし、横浜銀行以下の地銀、信金・信組も続々とこれらの動きに追随して行くものと思われます。
前回も書きましたが、この短期プライムレートを基準金利として「変動金利」扱いで長期借入金を調達する企業はとても多いのです。
斯くいう弊社も取引銀行や信金さんにお願いして貸していだいている借入金は、全てが各行が定める短期プライムレート+αの金利が適用される「変動金利」扱いの長期借入金です。
メガバンクに続いて「3月頭からの金利引き上げを実施します」と、地銀以下の国内金融機関が金利引き上げを表明して行くと、弊社の借入金金利も「自動的に」引き上げられる事になるでしょうし、その金利負担増加分が弊社にも圧し掛かって来ます(>_<)
その他に、ガソリン代等諸々の営業経費が増加しています。
顧問先の経営改善、事業再生を導いて行く事を生業としている弊社のような経営コンサル会社が、営業経費や諸物価の引き上げでヒーヒー言っていてはシャレにもなりませんが、借入金金利の引き上げは、少なからず多くの中小企業の経営に悪影響を及ぼすモノと覚悟しています。
金融業界ウォッチャーは「日銀は次の利上げ時期選定が難しいだろう」と、今般の利上げ実施が決まった瞬間、実は次の利上げタームを市場(株式・為替)が探り・織り込み始めている事を示唆しています。
つまり「利上げは今回が最後ではない」のです。
更なる利上げ時期と引き上げ幅については「慎重に」決められるとは思いますが、果たして年内にまた利上げが行われるのか?
そして春闘で議論されている「賃金の引上げ」も待った無しです。
自社の製品商品・サービス単価を見直しできないと、自社の事業継続さえも困難になって行く、そんな緊張感ある1年が始まった、そんな2025年がスタートした感じです…
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