今月に入り建国の日を前に「核実験」や「ミサイル開発」を続ける北朝鮮…
日本をはじめとする周辺国や“仮想敵国”と名指しされるアメリカは、北朝鮮の「暴走」を封じ込めようと、国連や関係国協議の場を設けて、その対応に躍起となっています。
確かに北朝鮮による核ミサイルを搭載した大陸間弾道弾(ICBM)の開発は、この数年で格段の技術的進歩を遂げたのだと思います。
何せ国連や周辺国が「やめてくれ!」「やらないでくれ!」と何度申し入れたところで、ひたすら「無視」を決め込んでいるのですから。歯止めが聞きません(>_<)
ある社長が私に言います。
「三国志演義に呂布(りょふ)って将軍が出て来るじゃない?呂布が王允(おういん)の謀計なんだけど、女に惑わされ、主人の董卓(とうたく)を殺めて時代が変わって行くシーンがあるんだけど、その女が貂蝉(ちょうせん)って言うんだ。北朝鮮の将軍様にも、呂布や王允みたいに考える奴はいないのかねぇ。朝鮮だけに貂蝉って(笑)」
この社長さん、私にダジャレを言いたかったようです。
吉川英治先生の「三国志演義」で、確かにその下りがあります。
後漢後期「黄巾の乱」が国中に拡がり、朝廷の権威は地に墜ち官僚同士の主導権争いが始まります。首都の混乱を鎮めようと、各地から「英雄」が洛陽に集まりますが、西方の強兵を携えた董卓が朝廷を主催するようになります。
董卓の政治の私物化は目に余るものがあったようで、皇帝の座を挿げ替えたり遷都を強行したり、民間の財を徴発したりと「暴虐のかぎり」を尽くしたと本には書かれています。
その側近と言うか股肱の武臣が呂布で、怪力無双の大男&弓戟の名手であったと言い、彼の劉備玄徳の義兄弟、関羽や張飛でも相手にならない程の剛腕の持ち主であったようです。
親衛隊長とも言うべき呂布が董卓を厳重に守っていては、董卓を除いて彼の暴政を止める事はできません。
朝廷の忠臣(本ではそういう事になっています)王允は、子飼の美女(絶世の美女という事になっています)貂蝉を呂布と董卓双方に「嫁に出す」約束をします。
絶世の美女を娶れるとなった呂布は有頂天になりますが、同時に董卓も貂蝉を室に入れ「愛妾」として可愛がるのです。
当初は約束を違えた王允を恨む呂布ですが、董卓の力に抗う事はできなかったとする王允と貂蝉の弁に心を動かされ、やがて「董卓を殺して貂蝉を手に入れたい」と思うようになります。
これこそが王允が狙っていた董卓と呂布を仲違いさせる「離間の計」で、まんまと呂布は王允と貂蝉の計に陥ち、董卓を誅殺する先鋒役を果たすことになります。
この時の貂蝉の活躍ぶりを吉川先生が鮮やかに描き示しているのですが、社長はそれを私に言っているのでしょう。
なかなかレベルの高いダジャレ&例えです(笑)
時代は変わり舞台も違いますが、彼の国にそんな事は起こらないのでしょうかねぇ?
あくまで小説のうえでの妄想か…
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