土木・建設業界などは、5月の出納閉鎖時以降、一時的に工事量が減少する『夏枯れ』の時期を迎えております。
土建業以外でも、いわゆる『季節要因』により、年間における仕事の閑散がある事業がほとんどかと思われます。
上記の現実の中で、
① 仕事が少なく赤字であるため融資を利用したい事業者側
② 企業に対しては支援方針ではあるが、『赤字資金』は出しにくい金融機関側
のジレンマが生じる事がよく見受けられます。
小職も駆け出しの銀行員時代に、『赤字補てん資金』の融資を受け付け、堂々と協議書にその旨を記載していたのですが、『赤字資金』を銀行は融資する事は難しいのだと経験豊富な先輩から指導を受けたのを覚えております。
一方で、赤字の中小企業が多く、実質的にはその補てんとなる資金を銀行が融資しているのも現実にはあります。
これは、結果として決算が赤字となっただけであり、融資を受ける際は赤字を前提としていない立てつけであったものが多数を占めているのだと思います。
つまり、銀行側も事業を営んでいれば良い時も悪い時もあるのを知ってはいるが、赤字だから融資してくれと言うのは勘弁してほしい。 季節要因の赤字(年間では黒字)であったり、今年は赤字であるが来年は黒字になるとか、前向きな『絵』を見せてほしいというのが実情かと思います。
また、季節要因で資金が苦しくなる企業などは、苦しくなる前に年間の計画をもって資金調達を先に済ませておくのが理想なのかも知れないと感じます。
『赤字資金』に対する融資の感覚が、事業者側と銀行側で意外と相違している気がしたのでちょっとブログに書いてみました。
また、事業者の皆様、資金が逼迫する理由は赤字の発生意外にも沢山あります。 その理由と、今後の絵を明確する事により、意外と資金調達の道は開けてきますので、お悩みの際は弊社まで相談願います m(__)m
実際に、小職のクライアントの様々な資金需要に対し、銀行も融資を前向きに検討してくれてます。
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