迷わず行けよ 行けばわかるさ!

企業価値 『急所攻撃』

9月決算のお取引先様が数社あり、ここ数日は決算説明のための銀行訪問であちこち飛び回っています。

たとえばA社様。 取引行は7行。

銀行を訪問して感じるのですが、意外と『格付』のバラツキが多く見られる事です。 私なら『●●』と思うその企業の格付も、銀行によっては評価が分かれるものだとつくづく感じます。

それはそれでよくある話しなのですが、ここまで『格付』を重視した融資判断をしている現況を考えますと、こちらも『格付』にこだわらざるを得ません。

『返済額をもっと増やしてもらえれば…』 『棚卸資産をもう少し減らしてもらえれば…』 『繰延資産の償却を適正に実施いただければ…』等々、取引行が複数ありますと、そのリクエストは非常に多岐にわたる事となります。

 それも重要な事だと頭では分かっているのですが、ちょっとした違和感を覚えるのも正直な気持ちです。

 その違和感とは …

 論点が『枝葉』の部分ばかりで、そもそも銀行がその取引先の『企業価値』をどのように判断しており、どのような取引を希望しているから、どの程度の『格付』となるように決算書の数字も『●●』の部分を改善してください! と言った肝心の『幹』の部分に対する思いや考え方がなかなか見えてこない気がしてならないのです。

 いわゆる『企業価値』は、よく言う『ヒト、モノ、カネ』の切り口や、『SWOT』でよく表現される『強み、弱み』の分析にて総合的に判断していくものではないのかと思ってしまいます。

 オンリーワン企業としての強みを十分に有するA社の決算書は、オンリーワン企業的な特徴のある内容となっております。 格付等は、統計的データからデフォルト率を算出するため、ちょっと一般から外れた決算をすると、良い結果は得られない事を感じております。

 企業の強みは『差別化』された優位性を持つことですが、一方で格付は『統計学でいう中央値』を外れると良い結果は得られない。

 仕方のない事なのでしょうが、『目利きの銀行員』に出会わないと、オンリーワン企業はなかなか育つ事は難しく、その確率も年々低くなっているのでは…。

 ちょっと憂いてみました 😎

 

 ちなみに…

 プロレス界のオンリーワンとして注目しているのが、新日本プロレスの矢野通選手です。 体格にも恵まれ、アマレス時代の実績もピカイチである矢野選手は、現在、ヒール(悪役)として活躍しております。 悪役といっても、『極悪』のイメージはなく、『こずるさ+ユーモア』をもったキャラクターを確立させ、過去に類をみないヒール像を確立しております。 そのトリッキーな反則攻撃は観戦歴30年の私も初めて目にするような『オンリーワン』にあふれております。 必殺技は 『急所攻撃』からの裏霞です 😎

 



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