ここ1か月の感想。
リスケのハードルが少しずつ上がってきた気がします。 当然、出口の無いリスケに何時までも金融機関が応じてくれるとは思っておりませんでしが、金融円滑化法も終了し、取引企業の選別(格付の見直し)に着手してきた印象があります。
当然と言えば当然の対応ですが、リスケの対応で金融機関から聞かれる言葉は、『返済額を増やしてほしい』の一点のみ。
返済額の増額が、格付を維持する要件であり、お客様に意地悪をしているわけではないと思います。 しかしながら、返済額を増額するためには、まず、返済原資となる収益をあげる事が必要であり、是非、その点についても、『金融機関のコンサルティング機能』として、一緒に考えて頂ければと思う時があります。
上述の文書にも頻繁に『格付』の言葉が出てきました。 これは、お客様を図る一つの尺度であり、全てではないはずなのですが、格付に議論が集約されてしまう風潮が強すぎるのではと言った懸念があります。
格付制度が本格化する前に銀行員となった小職が、当時の上司に言われたのは、『お前はその会社に融資したのか?したくないのか? どっちなんだ!!』 と言う、非常にシンプルな問いでした。そのため、その会社について必死に考えたり、調べたりする機会に恵まれたのだと思います。
昔話になってしまいましたが、事業再生会社に勤務する今も、その時の思考回路が大いに役立っている気がします 😎
ちなみに ・・・
プロレス界にもレスラーに対する暗黙の格付があると言われております。 実力に加えその集客力で格が決まり、マッチメークの際は重要視されます。 アメリカのプロレス界では古くより 『集客力(ファンからの支持)』がレスラーの格であり、日本以上にショービジネスの要素で発展を遂げたと考えられております。
コメントありがとうございます。 元銀行員だから分かる業界内のルールや問題点があります。少しでも事業者様のお役に立てるよう努力を続けますので、よろしくお願いいたします。 コメントをいただけるのは有難い事です m(__)m