事業再生の現場から

金利のある世界に戻るという事⑤

お早うございます。

8月に入って株式相場が大きく変動し、想定外の損益に戸惑った投資家も多いと思います。

史上最大の下げ幅、一方で翌日には市場最大の値上がり幅…

この変動で「利益を上げられた」人って凄い、の一言ですが…、羨ましい(笑)

 

さて株式市場の乱高下を受け「金利引き上げ」に前向きと捉えられ、市場からは「タカ派」と警戒された植田日銀総裁に代わって、一昨日講演に立った内田副総裁は「急激な金利引き上げはしない」事を繰り返し表明、昨日の株氏市場は、下落後一転して上昇に転換して幕を閉じたようです。

為替市場も一気に円高に振れていたのが2円程度円安に戻り、表面上は静観を取り戻したかのような一日でした。

 

ただ、地元の足利銀行が「短期プライムレート」を来月2日から1.975%→ 2.125%へ0.150%引き上げる事を公表したように、金融機関による融資金利の引き上げニュースが相次いでいます。

金融緩和が続いていた頃はあまり気にもしていませんでしたが、「変動金利型」となっている長期借入金は、ベースとなる「短期プライムレート」水準が引き上げられると、「自動的に」適用金利が引き上げになります。

弊社も長期借入金は全て「短プラ連動型」(現状殆どの金融機関で主力を成す貸出方法かと思います)ですので、ベースとなる短プラが引き上げられると、自動的に金利が引き上げられ、毎月の支払金利が増額される事となります。

 

今回の足銀は「0.150%」という事ですが、今後の金利市場(相場)によっては、続いて二度三度と金利引き上げが続く可能性のある事が、我々零細企業にとって死活問題になり兼ねない事が問題です。

預金金利も引き上げるとは言いますが、それはホントに些少な話…

やはり事業経営者にとって金融機関に支払う借入金の金利負担は大きく、経営上のリスクとなる事もしばしばです。

原料高・人手不足に人件費増に加えて…金利引き上げの波が直ぐそこまで来ている、なかなかの試練です…

 

 

 



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