事業再生の現場から

貸出金利引き上げの足音が…②

月末という事で、事務的に整理する仕事もあって事務所に陣取っていると、珍しく社長の佐藤が隣の席に座り「ちょっと、相談が…」と、久し振りに会話をする事に。

<別に仲が悪くて口を利かない訳では無く、朝方人間の私と夜型の佐藤が同じ時間に事務所に居る事が稀でして(笑)>

「借入金利なんだけどさぁ、〇〇銀行の(手形貸付)がちょうど8月に期日が来るんだよ。(毎年の更新手続きが)面倒くさいんで、今回から分割返済(証書貸付)に変えようと思うんだ」と佐藤
「それで良いんじゃない? (このまま手形貸付では)いつまでも残高減らないし…」と私

「〇〇銀行の担当が金利引き上げの提案書を置いて行ってさぁ、見てみるかい? このまま手形貸付でも1.00%上げるし、証貸(分割返済)にしても摘要金利は2.55%の変動だとさ」

借入担当の佐藤が説明するところによると、数年前メイン(と当社では思っている)〇〇銀行の旧知の支店長にお願いされて、年利1.000% 取扱手数料 残高×0.400%(100,000円)で 25,000千円を調達した借入金が、以後も数年間に渡り「残高維持」となっている事で、〇〇銀行側から金利引き上げの強い打診があったそうなのです。

上記条件で借入した当初の実質支払金利は1.400%でしたが、今回は銀行側も強気の利上げ条件を突き付けて来ました。

先日は弊社取引先に迫る「金利引き上げ」に纏わる実話を紹介しましたが、今度は実話も実話…自分家(ち)の話です(笑)

結論から言うと「じゃあ取り敢えず5年変動で2.550%でも良いから分割返済に切り替えて貰うか…」という事に議論が落ち着きました。

××に出していた資金が回収になるから、そうしたら一括返済しちゃおうか…とも考えましたが、「金利が騰がる事で市況が変化する可能性もあるから、手元流動性は高めにしておこうよ」という佐藤社長の考えもあるので、今回は我慢して銀行の提案を受入ましょうという事です。

 

折しも、今日は日銀の金融政策決定会合で「0.25%」の利上げが議論に上るのでは?とのニュースも飛び込んで来ました。

銀行の貸出金利引き上げ攻勢は、一層先鋭化して行きそうです(>_<)

 

 



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