倒産関連記事の紹介ばかりで恐縮ですが、有名アーティストにも自社ブランドを提供していたエレキギター販売の㈱フェルナンデス(東京・目黒区)が、7/11に事業を停止し自己破産の準備に入った事が報じられました。
負債総額は7億円余りだそうで、今後債権者等の詳細が分かって来るのだと思いますが、某ギタリストがSNSで本件に触れた事もあって、普段は倒産情報等に関心の薄い人たちの間でも「フェルナンデス」ブランドの知名度・価値を改めて認識する機会となったのは皮肉な事です(>_<)
バンド音楽を楽しんだり、志向する人口が減った事で、同社のようなブランド力を持つ企業でも「持ちこたえる事」ができなかったと云うのが債務整理に入った理由のようですが、それでもピーク時に14億円を売上でいた同社が直近では1.7億円まで売上を減らしていたと云うのには驚きです。
15年間でピーク時の1/7以下にまで売上が減少しては、「打つべき手」も限られ、手をこまねいているうち、おそらくあれよあれよという間に、奈落の底に落ちて行ってしまったのだと思います。
コロナ禍後の金融機関の支援体制の変化も、経営不振企業の「債務整理」には影響している筈です。
金融庁、中小企業庁、日本政策金融公庫、都道府県信用保証協会、行政庁やそれに近い金融関係者は銀行・信金信組を巻き込んで、「ゾンビ企業の市場からの退場」を主力テーマに融資姿勢を変化させています。
果たして現状の事業環境で、今後3年~5年以上の事業継続が可能なのか否か、自ら点検するだけでなく、専門家や取引行などにも協力して貰って「診断」する事が大切だと思います。
我々人間だって1年に一回は健康診断や人間ドックを受診していますが、企業版のアレといったところですかね(笑)
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