事業再生の現場から

小林製薬の紅麹に何が…

アイディアいっぱいの大衆薬とインパクトあるCMで知られる小林製薬が、自社が提供する紅麹(べにこうじ)菌に関連する製品の自主回収を始めた。

3/22㈮夜に突然速報が流れ、同社が自社の紅麹関連製品の使用中止を呼び掛けた事で始まった騒動だけど、週明けの昨日3/25の同社株価はストップ安水準の1,000円安まで売り込まれ、今日も年初来最安値を更新、5,000円を巡る攻防が続いているようです。

今のところ報道で分かっているのは、同社の紅麹を使用した商品を使った利用者20数名が健康被害を訴えているらしい事、健康被害は腎疾患に絡むようで、うち1名が今年死亡していたらしい事…

昔から兜町では「事件は売り、事故は買い」という諺があり、問題発覚で大きく値を崩した後の株式売買を「経験則」で計る習性があるそうですが、今回はどうなんでしょう? 事故? 事件?

 

かつては乳製品大量食中毒事件での対応を誤り、組織解体にまで追い込まれた雪印乳業事件なんて事案も記憶に残っていますが、今回の小林製薬の初期対応はどうだったのか?

例えばコンプライアンス意識がより強くなった昨今の風潮に従った順当な初期対応なら「事故」で済むかも知れないし、万々が一「組織防衛意識」が働き「組織的な隠蔽」等が後日発覚した場合などは「事件」になってしまうかも…

いずれにしても「人の口に入るモノ」は怖いですね。

今後の被害者の拡がりも予測できないし、製品を提供していた他メーカーへの補償問題もいずれ問題になって来る可能性もあるでしょうし。

いったい紅麹にどんな問題があって、それがどの程度人体に影響を及ぼすモノなのか、実態が明らかになるまでは、同社株からは離れていた方が良さそうです。(私の主観です)

逆張り好きな方もいるでしょうし(*‘∀‘)

 



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