事業再生の現場から

負債総額も桁違い(中国恒大集団に清算命令)

社債の償還が遅延(デフォルト)し、今後の再建に注目が集まっていた中国恒大集団に、香港の裁判所が清算命令を出した事が、香港メディアによって報じられました。

負債総額は、日本円にして約50兆円にも上るそうで、超大型・巨額の倒産劇となりました。

やはり大陸ともなると、スケールが大きいですね(>_<)

我が国の国家予算の半分ですよ(*_*;

 

直近の中国経済の減速振りは、様々な形で私達の耳に届いていた事でしたが、中国第二位の資産規模を持つ不動産業者が実際に経営破綻するとなると、その周辺で関係して来たステークホルダー達にとっても“頬かむりをしていれば済む”話では無くなります。

「債権者」の中には、資金の出し手である銀行は勿論、カネを支払ってブツ(物)を貰っていない投資家(個人・法人)も含まれる筈です。

これから資産の現金化→債権者への配当、という作業が始まるようですが、大半の不動産は中国国内にあるようで、①市場への大量供給による不動産価格の値崩れ(下落)、②他業者への信用問題波及(不動産・金融業者)、③個人投資家の不平不満爆発、④中国経済のデフレ化進行、等々色々な問題が引き起こされそうです。

共産党政権がどんな方法で鎮静化を図って行くのか、気になるところです。

 

昔は「アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひく」というくらい、米国経済が日本に与える影響が多かったのですが、今や中国は我が国の貿易相手国として取引額第一位の国になっています。

中国経済がくしゃみをすると…

果たして今の日本にどれくらいの影響があるのでしょうか。



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