先日、某所にて知り合いの会計事務所からのご紹介で、起業して4年目の若手経営者と面談する機会を頂戴しました。
「資金繰りに悩んでいる経営者がいたら、いつでも良いから私(村上)に連絡してね!!」と言っていた事が効いたのか(笑)、「こんな会社があるんだけど、一度時間を取って貰えますか?」と事務所の代表税理士から連絡があって、一週間も経たない(実際には4日後に会いました)タイミングでの面談です。
資金繰りの相談ですから、”早ければ早い方が良い”と思うのは、相談する側の社長さんもそうでしょうし、私の方も同じ気持ちです。
酷暑の中、紹介してくださった会計事務所で、事務所のボス(税理士)と担当者、創業4年目の社長と私でテーブルを囲みます。
この社長さんが経営する会社は内装工事を得意とする建築系の会社で、起業して僅かながら、既に年商2億円を超える商売をやっています。
決算書を見せて貰いましたが、起業した初年度が最も業績が良くて、初年度の利益は1,000万円近くも計上する一方で役員報酬も1,000万円を超え、社長さんが”未来志向”で「投資」を行ったのも無理は無かろうかと思いました。
そして問題の創業二期目に突入するのですが、新事業年度が開けて早々に「新型コロナ感染症」が国内でも勃発…、後は多くの中小企業が味わった災禍が、この会社にも襲い掛かったのでした。
初年度の好業績に気を良くして「イケイケ!!」であった(本人談)社長は、営業所を2か所設置、当然社員も増員(営業社員ばかりでなく、管理部門の社員も増員)、当然の事ながら「固定費」は初年度の1.8倍近い負担にまで急増、一方で「営業自粛」で売上は初年度の4割水準を維持するのが精一杯だったと言います。
結果、2年目の決算では 5,000万円を超える赤字を計上する羽目に…
資金繰りは「コロナ融資」で日本政策金融公庫や資金決済口座を持っていた信用金庫が信用保証協会付き(コロナ)融資で面倒を見てくれたようで、何とかこの4年間をやり過ごして来たと言います。
創業僅かにして「コロナ禍」に遭い、数千万円の借金を負担せざるを得なくなるという、壮絶な体験をされた社長さんですが、30代後半という年恰好と鍛えた上半身に、焼けた顔がなかなかの好印象。
元々「お水系」の仕事をしていたところ、「独立してやってみなさい」とお客さんから勧められるまま今の仕事を始め、以降は持ち前の「人誑(た)らし」能力を発揮(本人談)、次々に仕事を受注して行ったという異例の経歴の持ち主らしい…。
現在は会計事務所の指導もあって、固定費を相当額圧縮して期間損益は黒字転換が図れているようです。
問題は「資金繰り」です。
頑張っている若手経営者のお役に立てるようなら、私も微力ながら「力」と「技」を提供したいと思っています(笑)
勢いのある経営者との面談は、いついかなる時でも楽しいものです。
再認識しました ^^)
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