事業再生の現場から

ゼロゼロ融資の返済開始、どころではない話…

お早うございます。

昨日は午後から夜半に掛けて、全国各地で「ゲリラ豪雨」が発生しました。

拙宅でも、昨夜は一回「ドドーンッ」と、「スワっ!!近くに落ちたか!?」的な雷の轟音を聞きました。

「雷(カミナリ)」は栃木県の名物ではありますが、久々に「ドキッ」としました(^^;

 

さて、こちらも久々に仕事の話を。

世間的には、43兆円もの資金が中小企業に提供された事と、コロナ禍が始まって3年余が経った今、いわゆるゼロゼロ融資の元金返済が本格化する事で「中小企業の資金繰り」が注目されていますが…。

私達、中小企業の金融廻りや再生支援を生業とする業界関係者にとっては、別の課題があります。

コロナ禍期間の間、中小企業の資金繰りを支えて来たコロナリスケ(中小企業再生支援協議会(現活性化協議会)が主導して金融調整する制度で、基本的に支援期間中は条件付きながら借入金の元金返済が棚上げ=0される)が、対コロナ臨戦態勢の終焉と共に終了する事にどう対応して行くかという問題です。

今までは「コロナの陰に隠れて…」的な雰囲気の中、一時的な返済猶予の恩恵に与った中小企業も少なくない筈です。

コロナ禍の発生前、一部の銀行や支援協議会は、ゾンビ企業の延命支援から「廃業支援」に力を入れていた時期があります。

コロナリスケも無くなった今、活性化協議会の関与先から出奔を余儀なくされ、どういう形で生き残って行くか、そこには「金融支援」も相変わらず必要な事業者ばかりだし、関係者の知恵・勇断が必要な事案が山積みです。

活性化協議会から離れると、基本的には中小企業事業者が自ら主体となって取引金融機関を相手に「金融支援策」を提示して、取り纏める必要があります。

慣れない対応に正直四苦八苦するでしょうし、そもそもメイン行とかの支援無くては、中小企業の社長に「金融調整」ができるとは思えません。

具体的な事例等については次回に譲りますが、言い方は悪いかも知れませんが「活性協から見放された事業者の行き着く先」については、取引金融機関も(下位行であればあるほど)様子見していると云うのが、私達の業界事情なのです。

そんな中で弊社に何ができるのか、それも真面目に考えないといけないのですが、現状は目前の事案に追われての日々で…

老体に鞭打って(笑) 、笑顔で頑張ります(^^)/

 



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