事業再生の現場から

不動産投資にハマった結果…②

お早うございます。

のっけから「謝罪」です。

前回の最後に「参考までにDセンセイがご覧になったブログ」を紹介したつもりでしたが、ブログ記事からクリックして直接見ていただく事ができなかったようです。

失礼しました_(._.)_

いったいどんな記事が気にかかったの?と思われる皆さんは、ご面倒でも

2013.05.24 アパート投資の盲点 

2013.05.24 アパート投資の盲点②

2013.05.27 アパート投資の盲点③をご覧ください。右横の月別アーカイブから検索できます_(._.)_

 

さてと、前回の続きです。

自民党政権となって株価が回復、同じような軌道で海外から日本国内不動産に対する投資が増加、不動産市況が活性化し価格が上昇する中、センセイ手持ちの不動産価値もドンドン上昇して行ったまでは良かったのです。

値上がりする資産価値を横目に「不動産は儲かる」「日本の不動産はまだ海外と比べて割安で買いだ」、先輩に勧められて不動産投資セミナーに参加したところから始まったDセンセイでしたが、この頃は既に一端の不動産投資家気取りだったと仰います。

不動産会社が持ち込んでくる「案件」を吟味しつつ、メイン銀行の「お追従」にも気を良くして、次々に大型物件を取得して行きました。

極めつけは「単体で」8億円もしたビルの購入だそうで、この物件は今でも保有されているそうですが、既に取得時価格(簿価)を時価は大きく下回り、悩みの種となっているそう。

現在Dセンセイが金融機関数行から借入している金額は10億円を少し超えるくらいで、銀行によると保有資産は合計でも5億円は無いだろうとの見立てだそうです。

つまりDセンセイは、医師としての年収が2,500万円あろうと、現状で5億円以上の債務超過状態になっているのです。

 

投資マネーの流入によって不動産購入価格が急上昇、利回りが急減して行く中で「一旦手持ち物件は売却、利益を確保して次の展開を待とう」と判断すべきところを「不動産価格はまだ騰がりそうだ、東京五輪までは大丈夫だろう」と、不動産取引ピークの3~4年前に大量の「買い」に走ってしまった事を強く悔いているDセンセイ…

「もう笑うしかない展開ですよね」と仰るDセンセイは、借入返済金の捻出に四苦八苦する(現在は全行リスケ中です)中で、取引銀行からは「法的清算」を求める声も上がっていると、冷静に話してくださいます。

「不動産屋や銀行の言う通り不動産物件を買い進めて来たら相場が急騰し、さらに儲かると思って買い進めたら米中貿易戦争で景気が冷え込み、慌てて安値で売却を進めたら借金だけ残った…。そして今度のコロナで、今は誰も買いの手を挙げてくれない。毎月の金利だけで200万円以上の現金が必要だが、テナント収入も減少する一方でサラリーを返済に突っ込んでいる状況…もう笑うしかないわ」

「今も銀行からは物件を売れ売れの圧力ですわ…」

 

んーっ、話を聞いただけでは、銀行のいう事も分からなくはないけど…

物件処分だけでは「借金」だけが、それも数億円という途方もない金額が残されるのは目に見えているし…

さてどんなアドバイスをすれば、Dセンセイ元気になってくれるか…

 

 

 



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