事業再生の現場から

業績報告会にて…①

お早うございます。

昨日に続き今日も暖かく気持ちの良い朝になりました。

事務所に籠ってPCに向かっていると、近くの公園からウグイスの鳴き声が聞こえてきます。

ホーーーホケキョ!

春爛漫ですな!(^^)!

 

昨日は都内のクライアント先にお邪魔して、1月決算(3月末申告)企業の決算報告という名目で、メイン行(信用金庫)と対峙して来ました。

“対峙”と言うと大げさになりますが、目的は決算報告に非ず、適用金利の引き下げ依頼が昨日の面談の意図でしたから…

私が税理士さんの紹介でこの会社(A社)に入ってからも、A社は3年続けて営業赤字に沈んでいました。

急進的なリストラは過去のシガラミがある中で採用できず、地道に経営改善に取り組みジワジワと実績を積み上げる日々でした。

それが昨年1月の決算で4年ぶりに営業黒字に転換、経常利益・最終利益は借入金の金利負担もあり赤字でしたが、取扱商品の粗利率改善と経費削減が奏功しての「経営改善」の兆しが見えて来るようになったのです。

しかし長い間の赤字が自己資本に及ぼす影響は決して軽いものでは無く、自己資本はマイナス、つまり債務超過に陥っている状況でした。

 

そんな中、現在のメイン行が「当庫が他行さんの借入を一括で面倒みますよ、毎月の約定弁済条件はつけません。そうすれば返済が進んだ後の借換資金の手当を考えなくて良くなりますから、資金繰りが楽になるでしょう?」と他行融資肩代りの提案をして下さいました。

信金さんにしてみれば(当時は準メイン行でした)、一気に融資残高を獲得してメイン行に躍り出るチャンスです。

また、当時のA社にとっては魅力的な提案でもありました。

A社の社長は、山手線のほぼ中心部に5階建ての自社ビルを保有しているので、このビルを担保に取れば信金さんとしては「貸し倒れ」の懸念がありません。案の定、メイン行(当時)が担保に取っていたビルへの第一順位根抵当権設定を条件として来ました。

そこはすんなり受け入れできましたが、問題は適用金利(融資利率)です。

他行・自行分を全部一括融資でまとめ、返済条件を付けない、いわゆる「ベタ貸し」で金利のみを毎月負担する方法にする代わりに(実質的に元金棚上のリスケ支援と同じになります)、金利は、今までの適用金利の2倍近い水準だと言うのです。

昨年の今頃は、この金利を巡って提案して来た準メインの信金さんと「綱引き」を繰り返していました。

結果としては「やむを得ず」元々提示された金利より0.30%を下げて貰った水準で提案を受け入れ、現在はメイン行一行取引となったのですが、いかんせん金利がA社の決算に及ぼす影響は無視できません。

経営改善計画(昨年肩代り実行後、メイン行の指示により新たに策定)で目標とした営業利益に及ばないものの、80%以上の達成率を記録しました。

ただ営業外支出のうち「支払金利」が前期決算の1.8倍の水準となった絡みで、経常利益は赤字…(実際は役員借入金を債務免除して貰い最終黒字としましたが)

 

「決算が回復して行くようであれば、来年以降、金利の引き下げにも柔軟に対応します」

当時の信金担当者の声を信じ、決算報告と共に適用金利の見直しについてのお願い交渉が始まりました。

 

ここまで1,300字ですか…

続きは次回にしますね、ごめんなさいm(_ _)m

 

 

 

 



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