事業再生の現場から

地銀に未来は…②

お早うございます。

10月も今日が月末日…

今年も残り 2か月となり、例年の如く、年末に向けて何かと慌ただしさが増して来るシーズンが到来します。

 

年末の資金需要に向けて…なのかどうか分かりませんが、都内で電車に乗っていると目につくのが不動産(分譲マンション)広告と消費者金融等の中吊り広告です。

不動産広告はさて置き、最近特に“目立っているな”と思うのは、消費者ローン・プロミス社のウェブ申込ローン「パッと!ピッと!プロミス」の広告です。若手の芸能人を使ったド派手な色づかいのポスターが続く回廊(昨日見たのは新宿駅のJR線と京王線連絡通路)は圧巻でした!

ウェブで借入申込を完結できるという“手軽さ”がウリのようで、若者をターゲットにした商品なのでしょう。

 

一方で山の手線に乗ると、「じぶん銀行の住宅ローン」の広告が目につきます。

カカムcomで選ばれるネット銀行住宅ローン第一位なのだそうで、その提供する住宅ローン金利(10月設定・変動金利)は、年利 0.457%だそうです。

 

プロミスはメガバンク三井住友銀行が母体であり、じぶん銀行は三菱UFJ銀行とKDDI(au)の共同出資会社だそうです。

その他にもオモシロイところでは、みずほ銀行とソフトバンクが共同出資して作った「J.Score」なる金融会社(個人向けカードローン等がメイン)もあります。

何が言いたいのかと言うと、圧倒的な信用・資本と情報量を持つメガバンクは、生き残りを賭けてFinTech(フィンテック=IoTを駆使した金融技術や金融商品だそうです)に投資を行い、市場開拓にも既に乗り出していますが、資本が脆弱で情報量が劣る地銀以下の金融機関には、残念ながら、まだFinTechを活用した金融商品を開発する等の試みが無く、その差がどんどん拡がって行きそうな勢いなのが目下の情勢だと見えます。

無論、人海戦術で処理していた事務処理を機械化・IT化する事で、メガバンク以外の金融機関のコスト削減は、今後も順調に進んで行くのでしょうが、新たな市場なり需要を生み出すような活用までは手が届かないのが現状かと思います。

 

この辺りの要素も、地銀の生き残りに懐疑的な見方をする根拠なんだと思うのですが。

 



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