先日のことですが…
弊社HPを見た、とのことで遠方からお客様をお迎えすることになりました。
東北地方にある有名な温泉地で事業を行っている社長さんです。
弊社に辿り着くまでに、事業再生の専門家と呼ばれるセンセイ方に何度も相談・指導を受け今日に至ったと笑って仰る社長さんでしたが、今ある経営資源を最大限生かしつつ、できれば業態変換を進め、今ある場所(生まれ育った故郷)で生涯を過ごしたいのだと仰っていました。
“その道のプロ”に事業転換のアイディアやスキーム(計画)を出して貰っても、最終的には「おカネの問題」でとん挫してしまうため、夢のような計画であっても「絵に描いた餅なんだ」と、お話しくださいます。
事業再生(転換)にはおカネが掛ります。
目的(事業再生)を決めたら、具体的な行動計画を立て実行しなければ、事は成就しません。
行動計画まで立派なモノを作って(有料)、具体的に実行する段になって「それは社長自身が動かないと…」というパターンが多かった、それに掛った費用もバカにできないくらいだったと話す社長さんでしたが、「実現可能性」という尺度をもって導いてあげないと、そういう結末になるのでしょう。
ましてや事業再生では、クライアントとなる「債務者」だけの事情を「債権者」側に容赦なくブツけるだけでは、再生のために必要な合意を得るための交渉事は、一歩も進まないと思います。
“その道のプロ”を自認する立場の方であれば、そんなの端から分かり切っていることだろうに…
社長の話を聞きながら、私はそんなことを考えていました。
スポンサーがいれば…
最終的には、事業資金の支援者を見つけられないことには、この案件は前に進めることが難しいと判断しました。
地元に帰った社長がどこまで地力で段取りできるか…
その結果によっては、私が出向くこともありそうな… そんな案件でした。
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