某銀行さんの紹介で、同行がメイン行を務める一般貨物運送業の社長さんを紹介していただきました。
トラック台数が数十台、社員数も当然のことながら数十人規模を抱える地場中堅どころの事業者です。
取引先はいずれも大手の一流どころで、回収サイトも早く、決算書の勘定科目明細文字面はとても良いのですが、BS.PLとも苦戦中です。
銀行さんのオファーは、「資金繰りの立て直し」と「実態の解明」、更に「経営改善計画の策定」までやって頂戴という案件で、弊社にとっては「最も得意とする分野」のお仕事です。
銀行の担当者に同行し、紹介先を訪問
さすがに銀行さんの紹介なので、一発で契約もOK
さっそく先週から、この会社に頻繁に通い、社長や運行管理者からのヒアリングを続けています。
人手不足と人の移動が頻繁に続くという業界独特の事情もあるのかなぁ、久々に担当する運送業なので、社長さんに質問します。
ところが、この社長さんが従業員の福利厚生向上に積極的に務めた成果だと胸を張って仰ったことですが、確かに同社従業員の定着率は、同業他社より相当高いように感じました。
その代り…
給与水準も高いし、従業員宿舎などの手配や休憩所・トイレなどにも相当手とおカネを投入しているようです。
一方で、日本人なら誰でも知っている超有名な貨物業者の下請業務(倉庫から倉庫への横持ち業務と言ってますが)の運賃は、この3年間値上げ要請をしたことが無いそうです。
この3年で燃料費・労務費(人件費)、車輌入れ替えに伴う減価償却費やリース料など、コストは相当騰がっている筈です。
それを指摘したうえで「値上げ交渉は必至(must)でしょ、どうしてそこに手を付けないでいるのですか?」とお尋ねしたところ、「運行管理者には口を酸っぱくして値上げ交渉の話をしているんだが、値上げの話を持ち出すと、仕事を切られそうで…と云うもんだから…」
下請企業の弱さなのでしょうか、急に社長さんの歯切れが悪くなります…
続きは次回に
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