昨日の事…
取引先A社の依頼で、同社代表と一緒にA社と取引のある某金融機関の担当者とミーティングをすることになりました。
半月ほど前…
この金融機関の担当と一緒に来社した上司がA代表を前に「資金の引き上げ」を宣言し、融資取引の解消も辞さない強い口調で交渉に臨んだことがキッカケで両者がギクシャクしてしまったため、その関係修復も兼ねて、金融機関側から私の同席を要求されたことが背景にありました。
面談冒頭からA代表は、来社した担当者とその上司(前回の上司とは違う人でした)を前に、強い言葉を並べます。
創業者で苦労人でもある代表にとって、前回担当者が連れて来た若造(それでも支店長代理だそうですが)如きに、自分がやって来てここまで成長させてきた会社のことを足蹴にされた事が相当癪に障ったのでしょう、今回同席したマネージャークラスの上席者を前に、金融機関の役割等々を懇々と問い続けます…
金融機関の方でも、前回の対応に行き過ぎがあって「非」が自分にあることを承知しているのでしょう、「融資取引(残高)の継続」という結論を持っての来社でした。
でも最後には「準備ができたら、他行さんで肩代わりして貰うから。捨てる神あれば拾う神ありだよ」とA代表に声を掛けられ、這う這うの体で帰路に就くことになりました。
30分後、これも一緒に面談して貰いたいというリクエストで会う事になった金融機関は、この数か月前からA社と与信取引を始めた地銀大手の担当者でした。
こちらは「1口1億円、期間3年、期日一括返済」の限定商品をA社に売り込みに来た、元気の良い営業マンです。
大手損保会社の保証が50%付保された提携商品らしいのですが、同行内で100億円限定で募集したところ、300億円を超える申し込みが殺到、結局200億円に増枠することになったそうです。
金利の他に、社債と同じような保証料や手数料負担が企業側に発生するようですが、「返済は3年後に期日一括で」というのが中小企業のニーズにマッチしたのでしょうか、応募数の多さに銀行内で驚きの声が上がっていると担当者は言います。
A社はこの資金を設備投資と手許運転資金として使わせていただく予定です。
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