GWに息子が帰って来た時のエピソード…
未だに続く、太陽光発電事業所用地と思われる里山の開発状態を見た彼は
「表現は悪いけど、電力会社にとっては小口の太陽光発電で集める電気は、品質の安定しない言わば “汚い” 電気。大型発電所等で生み出す安定した “綺麗な” 電気に比べると、通電システムや送電コストに及ぼす影響がメッチャでかい厄介モノでしかない…」
「えーっ、そうなんだ。でも化石エネルギーを使わないクリーンエネルギーという事に意義があるんであって、多少高コストになるのは仕方無いんじゃないの?」私は問い掛けます。
「コストの問題もあるけど、そうじゃなくて不安定な電力を商業ベースに適正化して行くのに、膨大なエネルギーが必要になっている事と、九州電力なんかがそうみたいだけど、もうシステムが破綻寸前状態らしいよ。電気の創り出し手も、送配電システムがダウンしてしまうと、市民生活にエライ影響が出るし、このまま行くと全国の電力会社でも同じような事が起きるんじゃないのかな…」
つまり、安定しない家庭用や小規模事業者が創り出す太陽光電気を集め、変電所なりに送電して、産業用・家庭用に使える品質の良い“綺麗な”電気にするだけで、膨大なエネルギー・コストが必要なのだけれど、これ以上太陽光発電事業所が増えてしまうと、電力会社にはそれらに対応できる能力が無い事から、送配電システムに甚大な被害が及ぶんじゃないかと、そう危惧する声が産業界からは出ている…どうもそういう事らしいのです。
私のように単純に「地場の土建屋さんの仕事になって良かった」とか「持続可能な自然エネルギーの活用だ」とか、能天気に喜んでいる場合では、どうやら無いらしいのです。
目から鱗です…
確かに電力会社にすれば、政策主導で始まった自然エネルギーの活用問題は「厄介な問題」であった筈です。
ですが、原発事故の影響があって原子力使用に対する国民の拒否反応もあり、エコロジーに聞こえる自然エネルギー開発に、面と向かって反対意見を述べる事はできなかったのでしょう。
ただ此処に来て、確かに九州電力などではそういった問題が表面化して来ているようです。
私達にとって、太陽光発電も良い事ばかりでは無いようです(((^^;
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