事業再生の現場から

ポケモンGO効果も及ばず…任天堂中間決算

2017年3月決算企業の9月中間決算発表が続いています。

昨日は、7月に「ポケモンGO」ブームを巻き起こした?任天堂の中間決算が発表されたようです。

市場関係者は予め織り込み済みだったのでしょうけど、「ポケモンGO」で任天堂の株価が2倍に跳ね上がったのとは対照的に、売上高は前年比30%減で営業赤字、通年業績予想も下方修正する結果となりました。

期待の「ポケモンGO」は、開発した関連会社からの配当でも入ったのでしょうか、営業外利益を押し上げる効果はあったようで、シアトル・マリナーズ運営会社の売却益も相俟って、最終利益は昨年比3倍になったとも記されています。

 

しかし、スーパーマリオ等の有名キャラクターを揃え、一時はゲーム業界、いえっ日本製造業のシンボル的存在であった任天堂が、相変わらず営業不振に苦しんでいます。

現預金保有高が「ハンパない」優れた財務体質の同社ですから、すぐに“経営危機が云々”される会社でないことは誰もが知っている事ですが、それでも任天堂のこの10年あまりの苦戦ぶりは目に余るモノがあります。

今や「ガラケー」とされ時代遅れの象徴とされる携帯電話を使った携帯ゲーム開発に遅れ、今また、スマホゲームでも開発に立ち遅れた影響が効いているのだと思います。

ゲームソフト開発でDeNAなどとの協業が進んでいるとも伝えられていますが、まだ市場に製品を出荷できる態勢は整っていないようです。

 

企業に「栄枯盛衰」は付き物ですが、技術革新と歴史文化等の伝統・伝承は相容れないものなのでしょうか?

技術革新により新しい技術やサービスが登場すると、ゲーム業界などは特に、今まで遊んでいたものが急につまらないものになってしまったような、そんな感じになるのかなぁ。

任天堂は「花札」メーカーでもあり、今でもその製造を続けていると聞きます。

技術革新と伝統(美)…

うまく融合するサービスができると、日本以外でもウケるような気もするのですが…(素人の浅はかな思いつきですが)



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