三菱東京UFJ銀行と言えば、日本を代表する大銀行であり、三菱グループ(旧三菱財閥)の中核を成す企業でもあり、産業界にも“睨みの効く”大企業である。
その大銀行の行員どころか、役員までもが、経営破たんした企業から高級クラブなどで「内規」に違反する過剰接待を受けていたことが明るみに出たと言う。
またも週刊文春か…。
とにかく「週刊文春」の取材力と言うか、情報力はスゴイの一言である。
桝添前都知事が引責辞任に追い込まれた公費の不正使用問題や、大臣クラスも含めた国会議員のカネと女に纏わる事案を取り上げ、事実を白日の元に曝して行く手法で「血祭」に挙げられた著名人の数はうなぎ登り(笑)
今回は「著名人」では無くて、天下の「三菱」ブランド、しかも日本を代表する大銀行がターゲットになった。
この事案は、接待した側が「破綻企業」であって、三菱側がその会社に数百億円単位の貸出を行っていた事が明らかにされている。
「破綻」したから問題なのか、「内規」を超える接待自体が問題なのか、それとも両方が問題だったのか… その辺りは読み手の判断に委ねられる処なのだと思うが。
銀行も「客商売」である以上、しかも競合相手がある以上、接待を含む企業担当者(幹部)との親密な関係が必要な局面も確かにあると思う。
バブル期ほどの派手さは無いにしても、最近でも融資を受ける取引先き業から「接待」を受ける機会があることは、何処の金融機関も否定しないだろう。
取引先と親交を結ぶことは、自社の営業拡大のために必要なことなのだから。
となると、問題はその「程度」と相手との関係が崩れた場合と言うことか…。
「過剰」接待も「破綻企業」からの接待も、そうなるとNGと言うこと。
減点主義の銀行人事考課。
今回「過剰接待」で批判を受けている関係者のトップは、なんと「頭取」だと言う。
信用を重んじ世間体を気にする銀行という体質だけに、株主総会が終わった後だけど、人事が動くのは必至だろう。外から見てる分には滑稽だけど…。
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