理由は様々だが、いったん事業が「自主再建」できそうにないと判断されると(例えば「構造不況業種で何をどうやっても売上が上がらない、毎年漸減して行く中で固定費も賄えず“営業赤字”が常態化している」ケースや、金融機関から借り入れた金額が年商の数倍規模に膨らみ、後継者と模していた人物(多くは経営者の子弟)が「連帯保証」を頭から忌避しているケースなどが考えられるが)、経営者の思考は“内向きになる”傾向が強いように感じる。
経営を取り巻く“環境”が厳しさを増して行く中、経営者に掛る圧力というかプレッシャーは「ストレス」となり、気持ちが「内向的」になって行くのかも知れない。(私は専門家ではないので、あくまで私感でしかないのですが…)
自分達の手に負えない状態を「自主再建できない」状況と言うのだから、内部でジリジリするだけでは何の解決にもならないのだけど、社外に助けを求めたり相談することもなく、破滅への道を「成り行き」で歩まざるを得ない経営者が多いのが現実なのだ。
ところが極々“珠に”だが、殊の外この手のプレッシャーに強く、困難に遭えばあうほど「地力」と言うか「実力以上の結果」をもたらすタイプの経営者もいる。
「うちは(会社の経営が)苦しくなると不思議と良い出会いがあって、誰かが助けてくれるんだ…。そうやって、もう40年も(事業を)やっている」って事を仰るような社長さん達だ。
このタイプには社交的なタイプの経営者が多い。
いつも快活にコミュニケーションが取れる。
ただ快活且つフランクであり過ぎるので、悪い人に引っ掛からないか、見ていて少し心配になるのだが。
私がそう言って心配しても、ご本人は「取られるモノなんか何にもないよ」と意に介さないのだけれど(笑)
業績やおカネに関する話を社外に相談するのには、大きな勇気がいる。
私が考えるように、悪い人に出会うと経営が更に悪化してしまうリスクもある。
でも社外から思いがけない「手を差し伸べられ」経営危機を乗り越えた結果、数十年間も脈々と経営を続けている中小企業の経営者が居るのも事実なのだ。
「笑う門には福来る」
案外本質を衝いている諺なのだろう。
コメント
※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。