事業再生の現場から

東昭建設の破綻③

お早うございます。

今日も曇り空ですね。

昨日は非常に蒸し暑かったですが、今日はどうなんでしょう??

キビシイ暑さも蒸し暑さも“一服”して貰いたいです(ToT)

 

さて過日、表記について“解説”いただいている知人の社長さんから、お話を聞く機会がありました。

「東昭建設の破綻②」で書いたように、私はなぜ千葉県を地盤とする広島建設が、栃木県しかも人口の少ない県北地区を地盤とする東昭建設を「買い取る」ような行動に出たのか、その理由が分からないでいます。

しかも新生・東昭建設への「移管」(一部では“事業譲渡”と言ってるそうですが)では、公共事業への入札参加資格となる各自治体への「指名願」さえ、取得できていないと思います。

「指名願」を申請するにも、それ以前の問題として、新・東昭建設では公共事業受注に必要な「経審(けいしん=経営事項審査)」が事業年数や工事実績の問題があって受審できないでしょう。(そういう意味では、数年前に“合併時経審の特例”や“譲渡時経審の特例”が活用できた時期に事業再生を決断して、実際に見事再生した事例はラッキーでした!!)

 

件の社長がおっしゃいます。

「村上さん、分かったよ、東昭を買った目的が…」

「何なんですか、いったい…」私が尋ねます。

「たぶん外して無いと思うんだけど…。今矢板市西部の山間部の伐採が始まっているでしょ、前に大規模太陽光発電施設ができるだろうと言ってたゴルフ場開発の跡地が…。あそこは千葉のガス業者(たぶん京葉ガス)が、子会社で太陽光(発電)をやるのは間違いないんだが、矢板の(建設業)協会に“地ならし工事”ができる業者がいないか、紹介して欲しいって1年前から話が来てるんだけど、単価が安くって誰も協力していないんだ。きっと、それだよ。東昭を買ったのが千葉の業者だろ?きっと東昭に、その土地の地ならし工事をさせるんだと思うよ。技術者は残っているし、技術的には全く問題ないと思うから…」

なるほど、太陽光関連の土木工事ですか。

「あれだけ広い(50~70ha規模らしい)と、工事だって30億とか40億とかでしょ、暫く喰っていけるもの」社長が解説してくださいます。

 

ホントかどうか、全く確証ありませんが、同社を巡っては、まだまだ周辺からの雑音が聞こえてきそうです。

下請業者で、損害を被った会社もあるでしょうし…。

 

 



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