事業再生の現場から

部品メーカーの資金繰りが心配…

先週末から熊本・大分両県を中心に地震の被害報告が相次いでいます。

先ずは被災に遭われた方、直接被災に遭われないでも、不安な日々をお過ごしになっている方々にお見舞いを申し上げます。

まったくもって、天災はいつ降りかかって来るかわかりません。

被災地で過ごす人々の生活に、安穏の日が一日でも早く訪れることを願って止みません…。

 

今回の大地震の影響が、製造業の生産に大きな影響を及ぼしつつあります。

トヨタ自動車は全国の工場で生産を見合わせる事になったようですし、ソニーや三菱電機と言った電機業界にも影響が及んでいるようです。

九州は韓国・中国等の東アジア市場に近く人件費も比較的安価なことから、トヨタをはじめとする自動車組立工場の立地が進んだようです。またキャノンの中興の祖・御手洗会長の出身地、大分県も今回の地震で大きな被害を受けたようで、心配です。

 

東日本大震災の時、電装部品を制御するマイコン用半導体の供給が途切れ、3か月くらい自動車の製造ランインが止まったことがありました。

直接製造ラインに被害の無かった中小企業も、発注元からの生産停止の報を受け、3か月間の売上がゼロだった会社もあります。

その時は「緊急融資」で糊口を凌いだケースもありましたが、今回はどうでしょう?

大地震発生という「思わぬアクシデント」が中小企業の業績や資金繰りにどう影響して行くのか、被害の遭った九州地方以外の中小企業にも「思わぬ影響」があるような気がしてなりません…。

 

 



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