お早うございます。
昨日は暑いくらいの陽気でしたが、今朝は朝からの曇天・弱い雨…
花粉症の私にとっては“恵みの雨”ですが、これから午後にかけて気温が急降下して行くとの予報。今夜は関東内陸部でも降雪があるかも?ということです。「三寒四温」とは良く言ったものです。
さて、昨日8日の東京債券市場で10年物国債の利回りが、一時△0.1%のマイナス金利をつけたことが話題になっています。
長期金利の低下を受けて、余剰資金の代表的運用手段であるMMF(マネー・マネジメント・ファンド)運用各社が、運用する資金を投資家に返却する騒ぎにもなっているようです。
先月日銀がマイナス金利導入を発表したことで、国債や社債等の運用利回りが急低下、思うような運用成績を挙げられるどころか、逆ザヤになって損失を被りかねないと、ファンドが次々資金を手放しているのです。
一方、昨日お邪魔した住宅関連企業では、良い話を聞きました。
長期金利の低下を受けて、住宅ローン金利が次々下げられている中、在庫調整を急ぎ(土地の)仕入を抑制していた住宅建売業者(ビルダー)各社が、此処に来て仕入を活発化させていると言うのです。
ビルダーは、空き地や売地を購入(仕入)したうえで住宅地としての開発を行い、多くの下請業者を使って住宅を建設します。完成した建物は、アパートや賃貸マンションなどに暮らす20代~30代の若者世代が購入して行くことが多いようです。「賃貸料の範囲で組める住宅ローンで貴方も持ち家オーナーに!!」的なキャッチコピーで、アパート・マンションなどで生活する若年層を住宅購入に駆り立てるのです。
住宅が売れれば、大型消費財(車や家電・家具)購入のきっかけにもなります。
消費が進めば、国内景気は活性化するし物価も上昇します。
ローン金利が下がることで、「実需」で住宅や消費財を購入する意欲・目的のある人にとっては、良い環境になって来たと言えると思います。
ただ、いつかはその反動を味わうことも覚悟しないといけません。
超低金利は投資→投機を生み、いずれバブルを形成します。
インフレで借金の重みが軽減化することを本気で望ででいる人が、「バブル再来!」を期待する声を上げますが、ハードランディングの痛みは計り知れないことを、私達は身を持って経験しているのですから。
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