事業再生の現場から

円安はどこまで進む?

円安に悲鳴をあげている中小企業の例を幾つか紹介させて貰っていますが、円安が止まりません!?

ついに昨日は1$=125円を突破、一時126円台を覗う勢いでドルが買われています。

いったい円安は何処まで続くのでしょう?

1$=120円台に突入した時は「125円も視野に…」的な解説を聞きましたが、それからあっと言う間に125円を突破、一説には130円、週刊誌に至っては150円も…という論調です。

ちょっと待ってくださいね。

本当に1$=150円に戻って大丈夫ですか?

円安誘導を続ける政府に円安是正の「為替介入」をする気はないと思いますが、仮に150円台になったら今の為替水準より25%も円の価値が下がる訳ですよ!!

原油や小麦粉・大豆などの食料品等、戦略物資を購入するのに支障がでませんか?

ガソリン価格は、今130円~140円/Lくらいでしょうか。

今はまだ原油価格が低迷しているので、さほどガソリン代高騰の影響を感じませんが、原油先物も直近値上がり傾向にあるようです。

もっと怖いのは食糧です。

干ばつや天候不順で世界的に穀物の不作が発生すると、安い円ではドルやユーロ・元に太刀打ちできず、「買い負け」や不当な「国富流出」が起きるかも知れません。

21世紀になって先進国になった日本で「飢え」が発生する可能性が無いと、誰が断言できるのでしょう。

中小企業の経営にも悪影響が出ると思います。

今は何とか水面下でもがきつつ堪えている状態でも、今から25%も仕入価格が騰がったら経営を諦める経営者が続出しそうです。

過ぎたるは尚及ばざるが如し…

経済の舵取りを担う為政者は、何処までを想定しているのでしょうか?

 

 

 



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