前回の続き
金融機関の担当者と話をしている中で、某信用金庫の担当者がいみじくも次のようなことを仰っていました。
「最近は中小企業主の“うまみ”が無いのか、事業主の子息も学校を出たらサラリーマンとなることを選択するパターンが多いのです。親御さんとすると、子供に大変な思いをさせたくないという“親心”なのでしょうかね」
「昔だったら、苦労はしても遣り甲斐がある、身に着けた技術や取引は一生モンと言って、家業を継がせる経営者も多かったのですが、最近は“無理しなくても良いぞ、そっち(サラリーマン)の方が気楽で良いじゃないか”理解のある事業主が増えている気がしますよ」と。
確かに事業主、特に零細企業である場合、自分の得意分野、例えばモノづくりとか営業とかだけでなく、経営者ともなれば、馴染みの薄い総務や経理部門も「知らない」では済まされません。
経営者としての自分の判断で、自分や周りの人達の人生を一変させてしまうこともあるでしょう。
相対的にリスクが高く、リターンは昔(高度成長期)ほどではないと、言えると思います。
「後継者不足」問題が顕在化しM&A商戦が活発になればまだしも、貴重な技術などが埋もれてしまうことになってしまわないか、とても心配です。
土壇場になって慌てないよう、10年後15年後を見据えた後継者育成も、現経営者に課せられた大切な仕事だと言うことなのでしょうね。
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