円安で苦しむ中小企業の業績を尻目に、大手企業の業績回復が鮮明だ。
3月期決算企業の第三四半期(2014年12月)決算短信の発表が相次いでいるが、市場コンセンサスを超える決算見通しを発表する企業が多く、株価も堅調に推移している。
トヨタは下請先に「値下げ要請」を見送るとか、春闘に前向きな経営者が増えたりとか、景気の良い声が世情を賑わしている感があるが、中小・零細企業者の生の声や実体を知る者として「モノ作りを支える中小企業がこんな調子で、果たして今の株価はいつまで続くのか?」、私自身は懐疑的に考えている。
米国経済の好調さと原油安、通貨供給過剰による円安効果が、今の株価の支えになっているのだろうけど(本日の日経平均株価の終値は前日比327円高の17,979円でした)、これがこのまま18,000円に乗り、20,000円を目指す展開になるだろうとは思えないのだ。
製品の供給責任の一端を担う中小企業に何事かあった時(そのリスクは一時より相当数緩和されているのだろうけど)、製造ラインは混乱し、相当な影響になるだろうと予想される。
中小企業のバランスシート(貸借対照表)は、相当傷んでいる。
突然のサプライチェーン破綻などで、株価に影響がでないこと、そうなって貰いたいのだけど。
基本、株安より株高のほうが、世の中的には良いしね。
だけど、この株価の勢いって、ホンモノなのかしら?
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