事業再生の現場から

迫る秋風…②

「隣の芝生は青くみえる」とは良く言ったもので、彼(私&佐藤の同期○○)には私達の仕事がうまく行っているように見えるのでしょうか。

「リスクをぜーんぶ自分達で取っているんだから、傍から見るより緊張してるんだよ」と私。

「少なくても定年が無いってのは良いよなぁ…。俺もあと3年で定年だから、次の異動で終わりかなぁ…」

地銀クラスなら他行も事情は似たり寄ったりだと思いますが、足銀は55歳がいちおう現役に目途をつける年齢で、55歳になると職員としては銀行本体には居られなくなり、本体に残るとすれば「執行役」か「取締役」になるか(凄い出世するか)、或いは専門職として「嘱託」扱いで給与減額のうえ残して貰えるかのどちらかになるようです。(今でもそんな感じだと聞いています)

すなわち一部の「役員候補」なら銀行に残る“芽”はあるのですが、大多数の職員は、働かなくても良い人を除いて何処かに働く場所を求めるしかありません。

銀行もそういう意味では良くできていて、そういったOBの受け皿として関連会社や親密企業を銀行傘下に置いておくのですが、当然それだけでは絶対量が足りませんから、銀行の取引先にOBを斡旋するシステムも出来上がっています。

(そうは言ってもこのご時世…、昔のように銀行員を重宝がって受け入れてくれる優良企業がどれくらいあるのか知りませんが)

「俺は関連会社には行きたくないけど、かと言って取引先を斡旋して貰うのもなぁ…。来てくれってところ(取引先)も無いし、教育費とか考えると頭が痛いよ。あっ、そう言えば今回の早期退職勧奨で同期の□□が(銀行を)辞めて、関連会社へ行ったぜ。あそこは住宅ローンが無いって言ってたからなぁ。俺達もそういう年代になっちゃったんだよなぁ…」

「そうだな…、新入行員研修の時、研修所で大騒ぎして立ちんぼ喰らわされたのが、ついこの前のような気がするけどなぁ」

51歳、迫る秋風を感じる微妙な年代(笑)…。



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