事業再生の現場から

心に残る言葉②

「数字を見るんじゃない、その数字が顕している意味を見るんだ!」

一昨日、知り合いの紹介で税理士事務所にお邪魔しましたが、所長が「社員教育」について話が及んだ際に口にされた言葉です。

「税理士事務所は、数字を合わせるのが仕事と勘違いしているヤツもいるんだ!」

税理士業界も競合激化で、新規開業してもなかなか“喰えない”のが実態だそうです。

後発業者からの低料金攻勢やバブル崩壊後長く続いた景気後退で事業者数が減少し、どこの税理士事務所も「クライアント数」は減少しているのではないか?というのが、この所長さんの見立てです。

どんな業界でもそうですが、競合する他業者に負けないで生き残って行くためには、自社の「強み」を磨いて行く必要があります。

そうやって他社との「差別化」を図って行かないと、“総需要”が縮小する業界での生き残りは益々困難になって行くからです。

「ただの数字合わせのためにクライアント先へ行くんじゃないよ、それならロボットで良いんだ。数字の成り立ちや意味を経営者に聞いて、そこを突破口にビジネスに繋げられるよう、社員には口を酸っぱくして指導しているんだ。うるさい所長だと思われてるだろうけど、俺が言わないと誰も言ってくれないもの」と所長さん。

所長さんの経営する税理士事務所は、大企業の本社が林立する都心の一等地。

10数人のスタッフ(若手が多数)が活発にフロアを行き来する、とても明るい事務所です。

 

「お前のためにチームがあるんじゃない、チームのためにお前があるんだ!」

スラムダンク(漫画)安西監督の選手を諭すお言葉に通じるような気がしました。

 

 

 

 

 

 



コメント

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です