事業再生の現場から

敬老の日は過ぎたけど

土曜日の朝でしたから先週末三連休の初日ですかね、事務所に出勤する途上で20~30人で成る一団の集団を見かけました。

皆さんお揃いの緑の帽子を目深に被り、中には伸縮自在のスティック(杖)を片手に持ちながら談笑したりする人達もいて、周りを圧倒する元気な集団です。

「泉健歩会」と帽子に黒字で大きく表示されていましたから、ウォーキングを楽しむサークルなんでしょうかね。

皆さんいずれも70代~80代と思しき年代の方々で男女ともほぼ同数くらいに見受けられます。

気候も良くなりスポーツを楽しむにも絶好の好天だったこともあって、夏の間戸外で運動することを控えていた年配の方々が健康維持のため“汗を流している”、そんな風に見えました。

皆さん流行のスポーツウェアを着込んだり、胸元には金のネックレスが光っていたりと生活に「余裕ある」と思われる人達ばかりです。

一方で、この前タクシーに乗った時の運転手さんに年齢を聞いたらビックリ!!

78歳で現役ドライバーですって。私の父親と同い年。

この運転手さん、しきりに「消費税が上がったら老人は生活できない…」と真顔で心配してました。

年金+タクシーの稼ぎが無いと生活できないそうです。

大きな括りの話をすると、世代間ギャップという問題が現実としてあり、日本の人口の25%が65歳以上の老人になってしまった現状を考えると「消費意欲の弱い老人世代」から「消費意欲旺盛な若者世代」への富の移動を本気で考えなければならないと思います。

実際、有識者や国の先行きを憂う人達も多く、前述のような主張を私が見聞きする機会もあるのですが、多くの高齢者にとって自分達世代に厳しい政策を取って貰いたくないのがホンネだと思います。後期高齢者への保険制度改正の動きがあった時、制度を推進した自民党は選挙で敗北させられました。

総体的に人口が少ない(政治に失望した)若者世代は、ずーっと政策的にワリを喰って来ました。

年々負担感が増す税金や社会保険料、医療費や介護費用の増大にどう道筋をつけて行くのか、年金制度が破綻するのか、そうしないためには国民全体で何をしなければならないのか。

健歩会に参加して「自分の健康は自分守る」「医療費・介護費用を極力減らす」のは、社会にとって非常に有り難いこと。

皆様の頑張りが、子供世代や孫の未来を助ける事になるのですから…。

 

 



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