事業再生の現場から

臥薪嘗胆って言ってたら…

参議院選挙に絡めて「臥薪嘗胆」って言ってたら、昨日良い事がありました♪

迫りくる黒雲に「あちゃーっ、こりゃーヤバいなぁ。早く(仕事を)終えて帰らないと電車止まっちゃうかなぁ…」なんて怯えながら、それでも取引先とのお約束の時間まで都内某所の書店で立ち読みをしていた昨日午後、見つけちゃいました♪

宮城谷昌光先生の近著文庫本「湖底の城」(講談社文庫)の1巻と2巻が、なんと書店に平積みになっていました(^O^)

ホントは陳舜臣の「小説十八史略」4~5巻があれば買って行こうかなと思いつつ、「何か面白そうな本があれば…」と軽い気持ちでちょいと寄った先で見つけた稀本なので、速攻で買わせて頂きました。

この本を買うタイミングと云うのは、実に大事で、私は過去に何度も苦い想いをして来ました。

「読みかけの本を読んでから買い求めても良いだろう…」との判断で購入を見送った本が、その後なかなかお目に掛る事が叶わず、再会するのに1年以上の期間を要することもしばしば…。

だから本は「出会った時に即決で買って置かないと」後悔することが分かっているので、私は迷うことがありません(笑)

取り敢えず「十八史略」が終わったら、じっくり「湖底の城」に入りたいと思います。(十八史略、まだ楚漢戦争のあたりですから、まだ先が長いですが)

「湖底の城」は副題で“呉越春秋”とあるように、春秋時代の最後を飾る「呉越」の争いをテーマにした小説です。

主人公は、呉の功臣「伍子胥(ごししょ)」です。

この伍子胥や孫子で有名な孫武などの力を借りて「越」と覇権を争ったのが、父王(闔閭=こうりょ)殺害の恨みを忘れないようにと「毎夜薪のうえで寝た」呉王・夫差(ふさ)と越王・勾践(こうせん)のふたりです。

勾践は一度呉の大軍に敗れ、夫差の前に膝を屈する事となりましたが、苦い「熊の胆」を常に身近に置いてこれを嘗めては呉に屈した過去を恥辱として思い出し、復讐を誓っていたのだそうです。

「臥薪嘗胆」良い言葉ですね♪

恩讐や恨みなどというのは、私達日本人には馴染みの薄い考え方ですが、儒教の教えが浸透している中国や韓国では普通の考え方のようです。

日本人には「水に流す」「死者に罪はない」的な発想がありますが、儒教には「死者に鞭打つ」教えがあり、実際伍子胥は父を殺した楚王の墓を暴いて死体に鞭を打つ行為をしたそうです。

この辺りの考えの違いが、残念ながら中国の人や韓国の人達と私達が相容れない部分でもあるのかも知れませんね。

 

 



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