つい先日の事。
取引先A社の3月決算が終わったので、金融支援等でお世話になっている銀行数行に決算書持参のうえ「経営改善計画」と「業績」検証結果を添えて業績説明に行って来ました。
A社は本業の経営改善が進み、2年前をボトムに営業利益が確保できる体制になりました。
私が担当した当初は資金繰りに苦しみ、税金や社会保険料も(資金繰りの)調整弁にせざるを得なくなっており「差押予告」が送達されているような状況でした。
景気後退と需要減に伴う売上減少&リストラ着手の遅れ、更には大口取引先の倒産と取引銀行の「貸し剥がし」に遭い、10年前に億単位であった手許資金も尽きようか、そんな時期に出会ったのです。
話せば長くなるので相当数のエピソードを割愛しますが、今は関係当局や金融機関の支援もあって、営業・経常利益は黒字転換(前期は大口倒産先の破産終結で特別損失を計上したので最終利益はマイナスとなりましたが)銀行筋からの信頼も厚く、手許資金も徐々に回復しつつあり、社長を始め経営陣もようやく手応えを感じ出した、そんな現況です。
そんなA社に、この前お邪魔した時またまたフォローの風が!!
銀行筋の訪問を終えて事務所に戻り、何気に社長とお話をしながら決算書の勘定明細をパラパラ…。
投資有価証券の明細で私の手が止まりました。
○○△△株式会社をメイン取引先とするA社は、○○社(上場企業)の協力会社持ち株会に加入して月々20万円の積立を行なっています。
私は前々期の決算書で200万円くらいの残高だと思っていたので、(資金繰りのため解約しても)大した役には立たないだろうなぁと考え、全くこの投資有価証券の事を思い出さなかったのです。
とは言え折角めくったページです、ついでに株数がどれくらいあるのか「備考欄」を見ると10,220.226株?
うん? 1,000万株? いやいや1万株だわ、なーんだやっぱり大した事ないや…。でも気になる、念のため。
「社長!因みに○○△△株式会社って、上場企業ですけど昨日の株価幾らでした?」
「う~んっ、ちょっと待ってくれぇ(新聞をぱらぱら) あーぁ、これだなぁ。う~んとっ、1,800円くらいだなぁ」とA社長。
えっ、ちょっちょっと待ってよ! それが本当なら1,800万円だよ!!
慌てて株価欄をチェックすると、確かに1株1,800円余…。
半年前までの株価下落局面で持ち株数を多く取得できた事と、昨秋以降の株価上昇で○○社の株価は3倍に(笑)
「☆☆さん、悪いんだけど直ぐ税理士に連絡して、持ち株数を確認して!」声にもつい力が入ります。
そして待つこと10分。
税理士事務所から証券会社発行の持ち株計算書がPDFで届き、私と☆☆(経理担当の娘)さんはハイタッチ!!
やっぱり10,000株以上保有しているんです。
やったね、頑張っていれば良い事あるよね。
株が高いうちに売っ払らって「手形割引」を控えようか?
まさに「ここ掘れワンワン!!」
決算書をたまにパラパラやる事も必要なんだわねぇ(笑)
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