事業再生の現場から

起業の頃

昨日、取引先に向かう途中でコンビニに寄ったところ、隣のレジ前に並ぶ見知った顔がひとり。

「あれーっ、しばらくじゃない? 元気してたぁ?」

能天気に声を掛ける私に「いや~っ、久し振りですね。結構(元職場)近くまで来てるんですねぇ、たまには寄ってくださいよぉ。」と彼。

彼は、私達がこの会社を起業する前(銀行を退職した私が)お世話になっていた会社の元同僚で、私が前職を辞めてから約6年振りの再開でした。

お互いちょっと「老け顔」になった程度で、当時を思い出して懐かしく話をさせて貰いました。

「村上さん聞いてますよぉ。宇都宮ベンチャーズって所で銀行退職した人と何人かでコンサルタントしてるって。ベンチャーズの○○って私の中学の同級生なんですよ! 前は良く聞いてたんですよ、村上さんのことも…」

「ベンチャーズねぇ、あぁ懐かしいねぇ。」

「今はね、作新(学院)の近くに林業会館ってのがあって、そこに居るのよ。」

「宇都宮に来ることがあったらさぁ、遊びにおいでよ。コーヒーくらいは出してあげられるからさぁ。」と私。

立ち話で5分くらいでしたが、彼が(私も)お世話になった元職場を辞めずに元気に働いている事が、とても嬉しく感じました。(自分は辞めちゃったのに、随分と勝手な言い分ではあるのですが…)

因みに此処に出てくる“宇都宮ベンチャーズ”って言うのは、宇都宮市が起業者を支援するために運営する「インキュベーション施設」の事で、弊社は起業から約2年お世話になりました。

抜群に家賃が安くて、起業当時は本当に助かりました。

今も当時“宇都宮ベンチャーズ”に在籍していた(施設利用期間は原則3年で、期間を過ぎると旅立たなくてはなりません)会員企業や経営者との交流がありますが、「宇都宮ベンチャーズ」という言葉を聞くと、私達が徒手空拳で起業した頃を思い出します。

会社の定款も自分達で作りましたし、登記も自分達で申請しました。 やろうと思えばなんでもできるものです。

事務机と椅子は、リサイクルショップを3軒だったかハシゴして何とか満足いくモノをゲット、応接セットもリサイクルショップで購入。

営業車が用意できないので、最初は佐藤も私も自分の車を営業用に。ホワイトボードをネットショップで買う時は、清水の舞台から飛び降りる覚悟で「思い切って!」購入しました。

複合機(コピー&FAX)は、元勤務先銀行系列のリース会社の審査で撥ねられ、XeroX様に拾われたような有様です。

ホントに(資金的に)大変な時期でした。

久し振りに会った元同僚から「宇都宮ベンチャーズ」と聞かされ、ちょっと昔(と言っても4年前)を思い出してしまいました。

初心忘るべからず、ですね。

はいっ、肝に銘じて営業に行って参ります!

 

 

 

 



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