先週末の日経新聞で、不動産投資信託(REIT)に個人から大量の資金が流入している由の記事が掲載されていました。
そうですよね、先週のとある夕方、たまたま私、渡辺、手塚が事務所でPCを叩きながらよもやま話をしていたところ、最年少の手塚クンが「村上さん、ブログに書いてましたけど、REIT持っているんですか?」と口火を切って来ました。
「いや~、俺はREITは持ってないんだよ。勉強のために買っても良いとは思ってるけどねぇ」と私。
「私は少~し持ってるんです。半年前までマイナス20万円くらいだったのが、いつの間にかプラス20万円になっちゃって、恐ろしい勢いで(価格が)騰がってる感じですよ」と手塚クン。
なーんだ、私の身近にも時代のトレンドを捉まえ、一緒に“竜の背に掴ろう”としている吾人は居たのでした。
新聞や雑誌等マスコミの報道は、どうしても実態より遅れがちですから、現実の取引現場では、今頃さぞ過熱感が出ているのでしょう。
都内の不動産屋さんに聞いてみると。
やはり人の集まる渋谷や銀座などの繁華街では、賃貸物件の需要が旺盛で賃料も騰がって来ているとの事です。
先週発表された地価「公示価格」でも、都心部の土地の値上がり傾向がはっきり見てとれます。
ただバブル時代と違うのは、土地利用価値の高い地区(要は交通の便が良く人がたくさん集まる所)は、不動産価値上昇が続く代わりに、利用価値の相対的に低い所(高い地区と正反対の要因場所)の価値下落はまだまだ続いている、二極化が依然として、或いは従来以上に進行している事です。
バブルの時は、どんな土地(例えば市街化調整区域の土地や交通手段の少ない地方の土地)でも「土地は再生産できない!」などと、将来の地価上昇を前提とした不動産取引が行われていましたが、さすがに今回の不動産反転局面では「利用価値」というモノサシで「理屈に合わない上昇」は今のところ抑えられているようです。
ですが、契約・取引は人間が判断する事です。
理屈抜きで(勝手に将来不動産は値上がりすると思い込み)高額をはたいて、不動産に投資する事だってあり得るでしょう。
先行した成功話に乗って自分もまた美味しい汁を吸いたいと思うのは、これは人間の「性(さが)」だと思います。
そう思いつつ、やっぱREITでチンタラやるのもなぁ…。
なーんて考えてしまう、煩悩だらけのジジイの戯言でしたm(_ _)m
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