政府探査船が、海底に眠る「メタンハイドレート」からガスを抽出する事に成功したというニュースが流れて来ました。
「メタンハイドレート」は“燃える氷”とも呼ばれ、1,000m近い海底から更に200~300m岩盤をくり抜いて、海上に引き揚げるんだとか。
耳にするだけでも、なんやらスンゴイ技術力が秘められた話題ですよね。
米国では、岩盤層に埋まったガス生分を地上に抽出する技術が開発され、「シェールガス」が産業界の構造まで変えようとしているそうです。
安価な「シェールガス」開発により、米国はエネルギー輸入国から輸出国となり、同時にエネルギー大国に。
割安なエネルギーが潤沢にあるメリットを生かして、国外に散らばった製造業の拠点が、徐々にアメリカ本土に回帰するだろうとの見通しもあるようですから、その期待たるや相当なものでしょう。
日本でも、石油を主な原料とするエチレン工場が閉鎖されたり、電力会社の火力発電用燃料を高止まりしている中東産天然ガスから米国産シェールガスへの切替を検討したりする動きも活発になって来ていますから、いずれ私たちの生活にも大きな影響を及ぼすと思われます。
さて、問題の「メタンハイドレート」。
エネルギー源として活用できれば、自国領土となる海洋面積で世界有数の大国である日本にとって、ばら色の未来に繋がる大きな夢となります。
株式市場では、採掘を担当する会社やガスタンク等の設備を受け持つ会社の株がストップ高水準まで高騰中。
凄い夢ですが、実用化になるかどうかを含めてまだ10年以上の歳月が掛かる案件なんだとか。
海洋資源大国日本を見た後に、棺桶に入れるかどうか(笑)
注目しているところです。
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