事業再生の現場から

リスケの出口戦略①

お早うございます。

月末の雑務処理で、今日はスタートが遅くなってしまいましたm(_ _)m

昨日の私は、取引先(H社)の経理担当者と一緒に、取引銀行をぐるっと廻っていました。 

H社は現在、「経営改善計画」を策定したうえで、取引銀行の金融支援(借入金元金返済の一時棚上げ=リスケジュール)を受けています。 

金融支援の見返りと言っては何ですが、毎月試算表が仕上がるタイミングで資金繰表共々、業績報告にあがるのです。

弊社と出会ったのは、実はその(銀行団にお願いしてリスケが終了した)頃で、いったんはリスケで対応したものの、業績見込みと返済計画について、大手コンサル会社が作った「経営改善計画書」がメイン行から「ダメ出し」され、「さて、どうしましょう?」とH社内で、社長や専務さんが、頭を絞っていた時期でした。

メイン行は真剣そのものです。

だって、メイン行の経営規模からすれば、H社への貸出金は支店の上位20社には並ぶボリュームがあるでしょう。

その貸出先への“金融支援”を「続けるべきか、辞めるべきか?」の瀬戸際だった頃です。

判断の失敗はイコール自行の損失拡大になりますからね。

本部の「企業支援グループ」から、特命担当がH社を訪ねる事も“しばしば”でしたが、コンサル会社、H社共にメイン行の欲している資料や情報、ましてや今後の事業見通しについて、相手を納得させることのできる説明ができません。

そりゃぁ、そうです。 

難しい金融用語は使わなくても、銀行さんの言う事、求める事は、一般事業者にはなかなか通じません。

中小企業の経営者は、「お金に困った時、銀行さんが助けてくれると思うから」銀行の言う事を聞くのであって、対金融取引については殆どのケース「受け身」です。

しかもH社の社長夫妻(奥様が経理担当)は、スゴイ穏やかで誠実な人柄…。

銀行担当者に“良いように手篭めにされ”、必要のない時に必要のない資金を借りさせられたうえで、更に金融商品(レバレジット・リースや変額保険etc)やデリバティブ商品(為替スワップや商品デリバティブ)等の契約までさせられ、過去数年で数千万円の損失を出しているのでした。

メイン銀行はそんな事はやらなかった(商品が無かった?)のですが、準メイン以下の都銀を中心とする金融団メンバーは、それこそ“先を争うように”上記の類の金融商品を融資実行時期に合わせ、(巧みに)販売していたのです。

(これについては金融ADRで「月に代ってお仕置き」をする予定ですがね♪)

とにかく、そんな感じで、私の目から見るとホント“喰い物”にされている状況に見えました。(最初はネ…)

あっ、結構話が長くなっちゃいましたね。 スイマセン、いつも文章に纏まりが無くって…。

この続きは、明日にでも…。



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