魔の刻
昨年ターンラウンドをした会社、
省電力の機械製造メーカーであったので、震災以後受注が大幅に増えている。
一年前のこの会社、
受注もなく、資金も調達先もなく、先行きの見込みもなかった。
経営陣もそろそろ「手仕舞い」を考えていたが、
もう一度「やるべきこと」をやってみようということで、
大幅なリストラを経費節約を行い、何とか会社の維持を図った。
まさに「魔の刻」。
そんな時間が半年も続いただろうか、
経営陣もそろそろ本当の「限界」と思われる度に、
何故か不思議と仕事の依頼が舞い込み、それが徐々に増え、そして震災。
今は一年前とは比べようもない経営状況である。
なぜこうなったのだろうか?
その会社の業種、それとも営業姿勢、経営者のツテ・・・・
原因はいくつか上げられるが、最も大きいのは経営者が「諦めなかったこと」である。
その社長、常に前しか見ていないタイプの経営スタイル。
ネガティブな意見は聞いたことがなく、いつも明るい。
どうみてもこれが「ツキ」を呼び込んでいるとしか思えない。
企業継続の重要なポイントに「ツキ」がある。
非科学的で計数化できないし、教えられるものではない。
でも「笑う門には福来る」。
「諦めない社長に仕事来る」ってことなのだろう。
私も経営者として見習わなくては。
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