選択

事業というもの、引き際を決めることは一番難しい。

特に思い入れのある事業などは尚更である。


ある地方の会社、業績不振の東京支店の閉鎖を廻って百家争鳴となっている。

閉鎖反対派は、

「今は不採算でも、長いこと会社を支えていた支店であり、

こんごのマーケット開拓のためにも閉鎖は拙速すぎる」という意見。

閉鎖賛成派は

「今は会社存続を賭けてリストラの最中であり、

費用対効果ですべてを図るべき」という意見。


経営にとってはいずれも重要で、正解。

でもどちらかを選ばなけれならないとしたら。

あるいは選ぶことを余儀なくされているとしたら。


二者択一の選択肢、どちらを選んでも正解という問題が出された時に、

その経営者の真価が問われる。

本当の正解は「何を選んだか」ではなく、

「選んだことを正解にすること」である。

つまり、選んだ後の行動が全てであり、

行動は「速さ」が命である。


経営は間違いの連続なのだから、

早く決断し、早く行動し、早く結果を出す。

神でない身にできることは、それだけ。













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