資金繰り

朝のウォーキングで、官庁周辺を歩く時に思うこと。


最も目立つのが竣工したばかりの栃木県庁。

渡辺知事時代の計画より低層になったとはいえ、周辺のビルを凌駕する高さと大きさ。

(これでも隣県よりずっと質素なのだそうだ)

流石は栃木県のシンボル、と思う反面、この施設にはどれほどの取得や維持コストが費やされるのだろう・・・


夕張市の破綻以降、財政健全化を掲げる首長が多くなった。

印象的なのは大阪府の橋本知事。

先日の市町村長相手に「涙ながら」に経費、特に人件費圧縮を訴えたのは記憶に新しい。


時々思うのだが、地方自治体の「資金繰り」というのはどうなっているのだろう。

勿論、開示されているデータを読み解くという方法もあるが、

公会計基準が一般的な企業と違うため、その労力や難解さは一般企業の決算分析の比ではない。

しかしそんなことまでして調べなくとも、

自治体は自ら資金繰り状況を開示すればよいのではないだろうか?


資金繰り表というのは実は単純な仕組みである。

要はキャッシュの収支を予想し、集計するだけである。


弊社でも、クライアント先でもよく資金繰り表を作成する。

その際最も注意することは、「収入以下に支払いを抑える」ことにある。

当たり前の話ではあるが、入ってくる以上に支払っていては、会社は成り立たない。

どんなに公共的な事業でも

「外部からの借入」や「補助」「将来に入ってくるだろう資金」をあてにして、

収支赤字の会社を長期間継続することは不可能である。


しかし、国債や地方債残高の増加、増税につぐ増税ということを見ていると

本当にこの国の資金繰りはどうなっているのだろうと思うことが多い。

一度で良いので、国や県の「資金繰り表」を見てみたいものである。

もし、仮に資金繰りが「赤字」であるならば、

優先して行うべきこと(世間ではリストラというが)があるのではないだろうか?


巨大な公共施設や建造物を見ていると、

ついつい資金繰りが気になるのは、悪い職業病なのだろうか?






コメント

  1. big1tommy より:

    1 ■仰るとおり!
    私も経営者として資金繰り表を作っては色々考えながら事業を進めていますが、官庁はどうやりくりしているか、疑問です。
    また、弊社は建設会社ですが、必要以上に建物や道路にお金を掛けるべきではないと思ってます。
    http://ameblo.jp/big1tommy/

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