老老社会
今読み進めている「デフレの正体」(藻谷浩介著)はなかなかに興味深い内容である。
我々は景気動向を感覚的な「景気」「不景気」で捉えることが多い。
それはそれで間違いではないのだが、
原因追求となると少し的外れな部分が多いのではないか。
経済指標や統計には「それを起こす原因(社会現象)」があり、
その本質を見抜かないと、経済施策・財政施策いずれも効果が薄いし、無駄が多くなる。
つまり景気変動の「本質」は社外現象である人口動態である。
という考えなのだが、まさにその通りだと思う。
私も大学時代、多少人口学を学んだことがあり、
その時感じたのが「人口増加=経済成長」であった。
確かに感覚的にも、人が一年間で消費する衣食住は膨大であり、
人間が一人増えればその分必要な物資はどこかで調達あるいは生産しなければならない。
ということは、人が減れば生産過剰になる。
だから経済成長を施策として考える場合には、
まず「人口増加」(地域であれば居住者の増加)から始めなければならない。
うーーん、単純だけどもその分「正解」なのだろう。
ということは今の日本、地方、経済はどこへ向かって行ってしまうのだろうか。
一つの考え方を取り入れて、自分なりに消化し広げてみる。
定価724円(角川書店)、楽しめる書籍である。
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