優先順位
ここのところ毎日「政治とカネ」小沢問題が取りざたされている。
確かに巨額の入手不明金や収入の過小申告は問題である。
しかし目の前の不況あるいはデフレという問題をそっちのけで、
そればかり報道しているマスコミや仇敵自民党もどんなものであろう。
目の前に「悪役」を作って攻撃することは、大衆(と言っていいのか)の賛同を得やすい。
「悪役小沢」を攻撃することで攻撃者には拍手喝采が起こる。
しかし、これは一時的な「気分のいい」ことであって目の前の問題解決とは程遠いのではないか?
本当に問題にしなければならないことは他にあるのではないか?
今地方では本当に「デフレスパイラル」が起きようとしている。
モノの販売数が減少、少しでも売上を上げるために「価格」を下げ、
その結果買い控えを誘因し売上が減っている。
雇用も一向に改善する見込みがなく、
リーマンショック以降ハローワークの窓口は混雑し続け、
失業手当の切れた順に「生活保護」の申請が増えている。
そして体力が落ちた順に企業が「倒産」し、失業者を増やす。
倒産に怯える金融機関は「保証協会」以外の貸出をストップ、
結果資金の回りが悪くなり、倒産を招く。
何も「地方へ資金をばら撒いて欲しい」と言っているのではない。
我々の仕事同様、カネをかけなくても出来ることはたくさんある。
規制緩和でもそれなりの効果はあるし、
まして「公」が吸い取る資金を減らし、その分民間へ回すだけでもきっと効果は高い。
「衣食足りて礼節を知る。」
喘ぎ・苦しみ・疲弊していく地方企業を毎日見ていると、
倫理や道徳以上に優先すべきことがあるのでは、と思わざるを得ない。
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