仕事は二階建て住居
先日読み終えた本、「下町ロケット」に書いてあった言葉。
もと研究者である主人公が家業である下町の工場経営を受け継ぎ、
様々な困難を乗り越えて最後には自分の夢である「ロケット」を飛ばすという話。
中小企業に降りかかる困難、
大手の下請け切り、メイン行の貸し渋り、同業者からの営業妨害と訴訟、
そして巨大企業から仕掛けられた特許に絡む権謀術策、
中小企業が生きていくための厳しさが切実に描かれている。
そして経営者としての一番の苦悩、従業員や家族との関係。
経営者の夢に乗り切れない、あるいは理解できない社員が
辞表を出したときに上司が彼に語った言葉。
「仕事は二階建ての住宅」
一階は生活の糧を得るために基礎となる部分。
でもそれだけでは仕事はつまらないし続かない。
もう一段高いところに「夢」や「将来」があって、
初めてしっかりした仕事になる。
その通り。
読んでいて感動、納得の言葉であった。
さて、この会社も設立して5年が過ぎた。
二階はちゃんとあるのかな。
コメント
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ぼくも見ました「下町ロケット」。
確かにその通りだと思いました。
ぼくは一回部分の為だけに仕事してます。
残りの人生が本当にそれでいいのでしょうか。
そう言えばそんな言葉。
自分で書いていて忘れてました。
日々の仕事に流されて、忘れてしまいそうな2階。
夢や希望って「心」の糧だから、
本当はそれがないと精神が飢えてしまうのでしょうけど。
コメントありがとうございます。
池井戸さんの作品、元銀行員には時々耳に痛いのですけどね。