ある評論
昨日の日経新聞に「村上龍」氏の論文があった。
ガイアの夜明けなどで数多くの経営者と知己のある村上氏、
さすがに論説の目線が高く、
経営者、労働者、経済環境、政治といったファクターを冷静に捉えていた。
例えば派遣労働者の解雇問題、
マスコミ論調の「解雇=悪」ではなく、
経営側から見たあるいは労働契約上の問題も含めた議論をすべきとか、
現在の不況は「循環型変動」の一部ではなく、
社会構造の変化がもたらしたもので、
ただ時を待っているだけでは解決しないとか、
それなりに納得のいく論理展開をしている。
日経のその頁では、日々評論家や経済学者がそれなりの論理を展開しているが、
村上氏の展開はそれまでの「経済一辺倒」の分析から一歩抜き出たようなものであった。
仕事柄我々も自分なり経済予測や景況判断を持っている。
しかし、経験不足なのか一定以上の上位からの目線というものは持っていない。
村上氏のそれは、流石に交友や見識の広さなのか、
「新しい」目線による展開があり、とても勉強になった。
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