あきない

その会社、不況の嵐吹き荒れる建設業の中にあって、

業歴35年、一度も赤字になることなく、現在も順調に利益水準を維持している。

財務内容も健全、もちろん無借金で自己資本比率は80%超。


ある機会で社長とお会いした時、

この建設不況に中にあって不思議な感じがしたので、

失礼とは思いながら「秘密」を探ってみた。


「なぜこんなに儲かっているのか?」

「販売商品のなかに、特別な商品があるのか?」

「特別な技術があるのか?」

「特殊なクライアントでもいるのか?」

コンサルタントとしては興味深々である。


社長曰く、答えは「あきない」。


会社は特別なことは何もしていないし、持ってもいない。

ただ、毎日の小さな商いをひたすら続けていくだけ。

商いは「損も良くないし、儲けすぎてもダメ」。

毎日を飽きることなく、ひたすら商いを続けていくこと。


その会社、1件の売上は「数千円」のものばかり。

(建設関連の会社としてはとても小さい)

しかし、飽きることなく繰り返してきた35年、

そしていまでも繰り返されている「あきない」。

結果は無借金の超優良な会社となった。


その言葉は目からウロコ

「本物の経営」を教えられた。






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