社長の元気
ある社長が弊社に寄った帰り際、こんなことを言っていた。
「この事務所に来ると、取りあえず元気が出る」
どんな会社でも社長業は孤独である。
新しい商品、新しい企画、新しい組織、
現状に閉塞感のある会社の社長であれば、いつもそのことを考えている。
しかし、そのアイデアを社内に出すと、必ず「否定的な何か」が帰ってくる。
たとえ数十年連れ添った片腕であっても、人は「やらないで済む」ことから考えてしまうようだ。
経営者は「現状に満足」することはない。
まして弊社のクライアントであればなおのこと。
だから日々「何らかの変革」が必要だと考え、プランをまとめ、実行に移そうとする。
しかし現状に危機意識がなく、また仮にあっても「自身に実害が及ばない」と思っている人にとっては、
「変革」など迷惑千万な話なのだ。
その結果、社内には社長の相談相手もなく、敵だらけの中で孤立する。
私見であるが、業績不振の原因は「変化への対応力不足」が考えられる。
顧客、環境、マーケット、金融etc、すべては日々変化している。
その変化への対応、すなわち会社自身を変化させることが事業継続の本質である。
従って、社長が「変革」を求めるのは正しいことであるし、
実行しなければ周辺の変化についていけなくなる、すなわち企業の死を意味することなのだ。
要約すれば企業は日々「変革せよ」ということ。
クライアント社長との数時間の話の中、
私は必ず「変化せよ」と言い続ける。
変革の味方は「ここにいる!」
それが社長が元気を出して帰る理由なのかもしれない。
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