海の向こうで
6月1日、巨大企業GMがチャプターイレブンの申請、そして事業再生が始まった。
栄枯盛衰、どんなに隆盛を誇った企業であったも、
決断と変革を怠れば最終的には「破綻と再生」というステージに行きついてしまう。
今日の新聞はGMの繁栄と没落の記事で埋め尽くされているが、
そこから読み取れるのは「先送り体質」である。
「まだ大丈夫」。
どの時点の経営陣もそう思っていた。
筆者も一時国有化となった会社に勤務していたこともあり、
その気持ちはよくわかる。
しかし、時代に乗り遅れた者へは、時の女神は残酷でもある。
古巣もGMも、
過去どんなに隆盛を誇っても、
また顧客や取引先という人質を抱えていても、
誰も助けてはくれなかった。
つまりは「神は自ら助けるものを助ける」ということか。
変革を怠けたもの、決断を怠ったものには厳罰が待っているということなのだろう。
確かに変革や決断は「痛い」。
しかしそれを乗り切ってこそ、助けるものも現れるのだ。
幸い、GMは法的処理を通じて再生への道が開けるのだという。
海の向こうの話ではありが、是非新たな企業として再生して欲しいものである。
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