決断
経営者の資質の主なところに「決断力」がある。
ある会社での打合せ。
その会社、長い間業績不振にあえいでいたが、
先日ある決断をした。
それは「先代」から会社に仕えている「大番頭」の処分である。
その大番頭、その会社の大口取引先の担当で、
売上の1/2以上を担っていたのだが、
よくよく分析すると不採算取引である。
そのことを2代目社長、何度も口を酸っぱくして大番頭に注意しても、
一向にらちが明かない。
1年間我慢に我慢を重ね、それでも改善されないのでとうとう処分となった。
処分をすれば、その会社の最大手取引先はなくなってしまう。
しかし、このまま継続すればやがて「会社」は沈んでしまう。
人の良い社長にとっては苦渋の選択ではあったが、断行すると・・・・・・・
売上が激減したその会社、
最初は懸念していた「資金繰り」だったが、不採算取引をやめるとなんとなく良くなってきた。
勿論この景況感のなか、楽になったとまではいかないが、
小さな資金繰りで会社が回るようになりつつある。
そして原価率が下がり、なにより会社全体の雰囲気が良くなってきた。
2代目社長の一言。
「これを1年前にやっていればなあ・・・・」
コメント
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1 ■そういう事例もあるんですね
でも、社長、そうとうの決断の「決断」だったでしょうね。
http://ameblo.jp/m-ichi-cb4/
2 ■Re:そういう事例もあるんですね
>野村係長さん