本気の力

数か月前から始めたある会社のコンサルティング。

業績不振の原因は売上不足、利益不足、顧客不足で社長を除いた全員のやる気不足。

社長が笛吹けど従業員は踊らず、モチベーションが下がりっぱなしであった。


さて、何から手を付けようかと思いながら、まずは全員を集めてミーティングを開始。

最初は全員が会議中終始だんまりであった。


先日の会議は3回目、お互いの気心が少しずつわかってきたようなタイミング、

ようやく数人から声が出るようになった。

その声、発言、内容をよく聞いてみると・・・・・


従業員とはいえ会社をもっと良くしたい。

給与も休養ももっと欲しい。

でも、会社のこと、経営のこと、社長の考え、全部解らないので、

「何を話していいのか」わからなかった。

でも、こうして何回か会議をやり、具体的にお金のこと、経営のこと、社長も考えを聞くと、

いろいろなことが少しずつわかってきた。

そうなれば自分の考えも聞いて欲しいし、

会社が少しでも良くなるような方法も少しは考えられる。


人は理解することで力を出す。

しかし、意外と中小零細企業ほど会社のことを知らせていない。

知らせていても、理解させていない。

だから簡単な言葉で、概念的でなく、身近な問題として「経営を翻訳」する人が必要なのだろう。


コンサルティングって、実はたいして経営の手助けは出来ない。

でも従業員が重い口を開いて、アツい思いを語りだした時、

少しはその会社の「役に立った」と思えた。








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