本当の姿
弊社のクライアントにある不幸が重なり、経営危機にある会社がある。
ここ数日、社長のアドバイザリーとして続けてお邪魔しているのであるが、
「経営危機にある会社」というもの、一日中訪ねてくる人は多い。
訪問者は社長曰く、長年世話になった「親密先」。
しかし、部外者(である私が)会見内容を聞いていると、どうもそうではない。
明らかに危機に瀕した会社の行く末を悲観し、債権回収に来ている様子。
無論、表面的には支援することを約束するが、
出された契約書を見ていると、どうもそうではない。
ふと、社長に長年の取引ってなんなの?と言いたくなるときもある。
しかし、そんなときでも「本当の支援者」もいる。
経営危機が表面化しても、いやな顔一つ見せずに「真に困ったとき」に助けてくれる。
聞けば支援者の社長も遠い昔辛酸を舐めた経験があるとか。
法律上では債権者というものは「平等」であり、偏った扱いをしてはならない。
しかし、会社(法人)といっても所詮は「人」の営みである。
そこには「感情」があり、「決して裏切れない情」がある。
それを無視し、無機的な勘定や法律を優先することが本当の正義なのだろうか。
仕事をしていると、そういったジレンマに悩む。
我もまた「人」なのだから。
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